外国為替市場について
ニュースで為替相場について触れている時に、
外為ディーラーが取引している映像が流れますが、
どこで行われているのでしょうか?
実在しない仮想市場
ニュースで流れる映像は、
FX会社のディーリングルームの映像が流されているだけで、
取引所ではありません。
東京外国為替市場と言っても、東京証券取引所のような特定場所は存在せず、
バーチャルな市場のことを指しています。
通常、銀行などの金融機関同士が取引しており、
これをインターバンク市場と言い、
ニュースで外国為替市場と言われているものは、
このインターバンク市場のことをさしています。
個人や企業が通貨を売買する場合、
直接インターバンク市場に参加しているわけではなく、
インターバンク市場に参加しているどこかの金融機関と取引することになります。
24時間眠らない外国為替市場
株式取引の場合、平日の朝9時から11時半、
12時半から15時までの間に取引が行われます。
そのため会社に勤務するサラリーマンが株式取引に参加するには、
時間的に難しい物があります。
外国為替市場の場合、日本時間平日の朝5時にニュージーランドのウェリントン市場が開くと、
土曜日朝7時にニューヨーク市場が閉まるまで24時間ノンストップで取引されます。
そのため株のような時間の縛りがありませんので、
サラリーマンの方でも帰宅後に自分のペースで取引することが可能です。
逆に言えば、24時間常に為替レートを見張ることは難しいので、
自動売買注文を上手に使いこなす必要性もあります。