FX以外の外貨投資は?
FX以外の外貨投資として、
外貨預金と外貨MMFをご紹介します。
FXがほかの外貨投資方法より何故魅力的なのかがわかると思います。
外貨預金について
文字通り円を外貨に変えて銀行に預ける商品で、
円と同様に普通預金と定期預金があります。
2013年9月現在、豪ドルでの外貨預金の金利は、
普通預金で0.5%、定期預金で0.75%(*1)となっており、
円預金での金利0.02%よりもずっと良いですね。
しかし、円を外貨に変えるにはかならず為替手数料が発生することは
みなさんよくご存知だと思います。
実は、外貨投資の方法として、
外貨預金というのは一番手数料が高くなります。
円を豪ドルに変える片道当たりの手数料は2円50銭(*2)なので、
往復5円かかりことになります。
すなわち、一度豪ドルで預金するならば、
解約時に預金時の為替レートよりも5円以上円安になっていないと、
元本割れになってしまい損失を出してしまうことになります。
キャンペーンで金利10%の外貨定期預金をよくされていますが、
この金利が適用されるのは、はじめの1ヶ月程度だけで、
その後は通常の金利が適用されます。
現在インターバンク市場での豪ドルの為替レートはだいたい90円です。
豪ドルの往復に5円かかるので、レートあたりの手数料の割合は
5円÷90円=5.55%
約5.55%になります。
したがって、定期預金でこの手数料分を取り戻すためには、
7年以上も預ける必要性があり、
7年後に為替レートが円安に進んでいれば利益を出せますが、
円高になっていれば、さらに預け入れておかないと元本割れになります。
以上より、
外貨預金で利益を出すことは非常に難しいと言えます。
なお、米ドルなら為替手数料が片道1円のところが多いですが、
米ドル預金の金利が円預金の金利よりも下回っているため、
現在は米ドル預金をするメリットはほとんどない状態です。
外貨MMFについて
外貨MMFは外貨で購入する投資信託のことを言います。
証券会社が外貨預金やFXに対抗するために販売している商品で、
ファンドマネージャーの運用がうまく行けば高い利益を生み出すことが可能です。
外貨MMFを購入するときの為替手数料は、
米ドルなら片道20銭から50銭程度なので、外貨預金よりも安く済みます。
また、為替変動による損益は非課税扱いなので、
為替差益が発生すれば他の外貨投資よりも利益率は高くなりますが、
損失が発生すれば、その他金融商品との損益通算することが出来ませんので、
税制上、多少不利になる可能性があります。
FXは一番オトクに運用可能
上記の外貨預金と外貨MMFとFXを表にまとめて比較してみると、
外貨預金 | 外貨MMF | FX | |
---|---|---|---|
1通貨の片道手数料 (米ドル/円) |
100銭程度 | 20銭程度 | 0.2銭程度 |
最低投資金額 | 1000円程度 | 1000円から1万円 | 4円から4万円程度 |
レバレッジ | 1倍 | 1倍 | 最大25倍 |
金利、利回り (豪ドル/日本円) |
0.5~0.75%(*1) | 1.971%(*3) | 2.473%(*4) |
資産保護 | 預金保険対象外 | 保護される | 保護される |
その他金融商品との 損益通算 |
可 | 為替変動による損益は不可 |
可 |
FXはこれらの投資方法のなかで、
為替手数料は安く、金利(スワップ)も高く設定されています。
また外国為替市場が開かれている間は24時間いつでも売買できますので、
リスクコントロールさえしっかりすれば最も魅力的な外貨投資だと思います。
(*1):2013年9月11日の三井住友銀行外貨普通預金,パーソナル外貨定期預金(10万米ドル相当額未満)の場合。
(*2):三井住友銀行外貨普通預金の場合。
(*3):2013年9月9日の楽天証券の直近7日間の平均利回り。
(*4):2013年9月4日の外為どっとコムのスワップポイントと為替レートより算出。