為替差益とスワップ益
FXで取引を行い利益を出すには、
どのようにすればいいのでしょうか?
基本的に利益が発生するケースとして次の2つがあります。
為替差益を出すこと
FXで利益を出すための1つ目の条件として、
外貨を購入時のレートより高い時に売却することです。
1ドル=100円のときに米ドル(USD/JPY)を1万通貨を購入し、
1ドル=105円の時に売却すれば5万円の利益が発生します。
このように米ドルを購入した場合は、
円安に動くことで利益を生むことが出来ます。
また、ほかの外貨投資と違ってFXの場合は、
米ドル売りから入ることが出来ます。
したがって、1ドル=100円から95円に円高になったとしても、
利益を出すことは可能です。
しかし、FX初心者の方には取引に慣れるまでは、
ドル売りから入ることは控えたほうがいいと思います。
その理由は後述します。
外貨との金利差で利益を出すこと
2つ目の条件として、
為替変動を気にせず外貨を保有し続けて、
利息で利益を生み出す方法です。
日本の政策金利は0.1%と非常に低く、
ほとんどの外貨と交換しても円よりも高い金利がつきます。
現在の豪州の金利は2.5%と日本よりも高く、
南アフリカはなんと5.0%にもなります。
こうした外貨を保有している間は、
外貨金利-円金利=実際の年間金利
となりますので、豪ドル保有の場合は金利2.4%、
南アランド保有の場合金利4.9%で運用することが可能です。
こうした金利差によって得られる利息をスワップ益といい、
このスワップ益に狙って長期的に同じポジションを保有し続けることを、
スワップ運用といいます。
ただし、金利が高い通貨は為替変動が起きやすいので、
為替差損によってスワップ益が失われることは充分考えられますので、
どの通貨に投資するかは充分に検討する必要があります。
また、外貨は基本的に日本の金利よりも高いので、
例えば、ドル売り円買いをすることで、
日々金利差による損失が発生することになるので、
外貨売りの状態が続くとそれだけで損失が膨らむことになります。
したがって、スワップ運用を考えている方は、
外貨売りはしないことをおすすめします。